ホームレスは負け組みか

   　　この時期も山手線の駅に降りると周りにホームレスの人がちらほら寝ている。一昨日はかなり強い雨で寒
　かったけど、大丈夫かなと本当に心配になる。「ホームレス狩り」などもあるしね。ホームレス狩りのニュースを見て妹が言い放ったこと。「こいつら（加害者）も負け組みだろ」と。日本の一般的な価値観ではそうなるのかな。「弱い者たちが夕暮れさらに弱い者を叩く」とはこのことかあと感じた。さらに日本は高度資本主義国だから、土地や工場や企業を持っている人と持っていない人との間に大きな差がある。ホームレス狩りをしているようなガキ達の仕事は、資本家から見れば誰がやってもかまわない。できるだけ安く働いてくれるならば、その方が好ましい。ある年齢になると仕事がなくなってホームレス狩りの加害者が被害者になるんじゃないかな。資本家でもないのに、平気で人を傷つけるような人間は、すぐに経済的にも困窮するだろう。困窮どころか人殺しに普通の人と同じだけの可能性を与える必要は全くないしさっさと殺して家畜のえさにでもすれば良いんじゃないかなと思うけど。理由もないのに人を殺す。これだけは何があってもやってはいけないことだし、加害者は人間扱いする必要はないだろう。

　　堤とか勝浦とかもね。もう何を書かれてもどうしようもないね。今自分の身に降りかかっている現実を考えると、高校なんて出ても意味がないしやめた方が良いんじゃないかな。また人殺しが法律に守られるなどもっての他。潔癖を証明できないならば、何を書かれても何をされても仕方ないんじゃないかな。狭い高校の中にひきこもっていられるのも、残り半年もないだろう。世の中には、自分たちよりももっと強い人がゴマンといることに気づくことになるであろう。　

　　思うんだけどやってることがやっぱりせこい。ホームレス狩りにしても堤翔吾にしても勝浦なんとかにしても。他人を見下そうがね。どんな世界に行っても自分より上の人間はたくさんいる。腕力も財力も知力も。勝ち組負け組みというのも勝ち組がさあ都内の駅前にビルを持っているとか、中堅以上の社長の御曹司とか、外資の1億円プレーヤーや、有名な野球選手ならまだしも、そこらの大きな会社の会社員や公務員まで勝ち組とかになると、そこまで人を差別化しないとならないのかと思う。会社員や公務員であるだけで極例外除いて裏の金が出なければ金持ちの範疇には入らない。

　　当方もそこらの大きな会社、日本人なら知らない人はいないだろう会社から内定もらったけどさ、自分を知っているから言うけど、そこら辺の人は大学出ていて普通に会話できるだけで、文系ならまず特別な能力や取り柄はないよ。でも勝ち組を目指すならまず学力なら上位1パーセントには入らないと、ここより上を目指すことは難しいだろうなあ（頭が良い人が予備校が切り貼りした教材で勉強しているのもなんか違和感があるけど）。そこより上ならまた別のおいしいこともあるようである。でも線の引き方にもよるけど大体ほとんどの人はどこの分野を目指しても負け組みにしかなれなくなっているしそうでないと社会の上層部が困る。普通の人が格差とか持ち出してそれを容認してもむなしいだけなのでは？

　　ホームレスはもしや勝ち組なんじゃないかな。アメリカでは、大手航空会社のオーナーで世界でももっとも裕福な資産家がホームレスの人生を選択したこともあったようである。世界で1番金持ちになった人が次に選んだ人生がホームレスであったのは、なぜかわからないけど、当方は個人的には過剰消費社会から抜け出したいと思うことはある。そういう理由でホームレスをしているならとても共感できる。ただ自分は良いけど子供にはどうしても最低限の与えるものは与えたいし・・・と当方の場合は思ってしまうな。

　でも富が偏在しているせいで世界のあちこちで赤ん坊が生まれて栄養失調でたくさん死んでいく。自分だけ富めば他所のことは放っておくような人は勝ち組じゃないだろう。能力が人並みでも周りの人を思って何かできる人が勝ち組なんじゃないかな。心を豊かにするのは普通の人なら誰でもできることだしね。能力や財産で勝ち組を狙っても天ははるかに上にあるが、心の豊かな勝ち組はいくらいても誰も困らない。少しでも持つ者の貧しい人への炊き出しでの食料配給とか、寄進とか、アジアに多いストリートチルドレンへの援助とか、普通に行われるべきじゃないかな。当方も全部機会があれば自分のできる範囲でやってきた。それと人を傷つけて平気な人はそれだけで醜いし負け組みでしょう。